切迫早産入院(8日目)

妊娠31週5日目

朝、エコーを取られる。子宮頚管が1.9mm→1.3mmに。

状態が悪化していることにショックを受ける。

 

私「私に何かできることはありませんか。」

担当医「ありません。内蔵の問題なので、本人の意思ではどうにもなりません。」

私「…」

 

ストレスにならないように気持ちを明るく持つようにする。

15時に精密なエコーを受けに行く。入院病棟よりも診察室の方が

エコー映像が鮮明に映るらしい。

30分で終わるということだったので、義理の母の面会予定の時間にも

間に合うだろうと思う。

しかし結局診察室前の椅子で50分以上も待たされ

その結果お腹がパンパンにはり冷や汗が出る。

 

次男坊は本当に元気で安心。

戻ってくると義理の母は着替えなどの荷物を置いていってくれて

長男のお迎えのために既に帰宅…。

また入院生活で誰とも話せない生活がしばらく続く…。

 

入院中、思うように話せない

私は、トイレ以外は基本ベッドの上でした。

大部屋(4人)に入院していたのですが、カーテンで区切られていて

数日で入院患者が変わっていったり、

私のような切迫早産で入院するだけではなく

婦人科の様々な病気を患って入院してきた方もいる中で

*たいていの話が筒抜けなので事情を知ってしまいます…。

入院している方々と話をすることができませんでした。

 

ロビーで電話!と思っても、わざわざナースコールをして、車いすに乗せてもらい

ロビーに連れていってもらわないといけない。

車いすに「座る」のも、子宮頚管が短くなる可能性もあり気が引ける…。

そして電話もしなくなり、1日で話すのは看護士さんと担当医くらいになりました。

極端にアウトプットをしなくなった結果、

退院後は話すこともどこかぎこちなくなっていたような…(汗)

切迫早産入院(7日目)

妊娠31週4日目

今日で膣内洗浄が終わった。

毎日精神的にも身体的にも辛かったのでほっとする。

午前中におなかの張りが気になりモニターを付ける。

モニターの見方。

赤ちゃんは脈拍110~160が基本。

110を下回り90以下になると危険らしい。

胎動はびゅんと振れが大きいと、胎動が激しいということ。

看護士さんに「元気ですね~」と毎回言われるからよほど元気なのだろうと思う。

お腹の張りは、山ができてたろころが張っているということらしい。

今日は40分間で1回あった。

モニターの見方って教えてくれない

私が通院していた産院でも、入院した病院でも、

モニターの見方ってこちらが聞かない限り教えてくれませんでした。

検査してもらっている妊婦としては

モニターで見えてるのに意味がわからず、そのまま20分くらい寝ながら

モニター付けないといけなくって

「何が起こっているのだろう…。」って不安でした。

けど聞くと、当たり前ですがちゃんと教えてくれます。

看護士さんや先生にとっては日常茶飯事のことでわざわざ説明いらないって

考えているんでしょうね。

 

モニターの見方は聞いたほうがいい

モニターの見方は聞いて正解でしたよ。

長ーい入院生活で、毎日朝と晩2回は付けている中で

「今日はお腹の子、元気かな?自分の張りは大丈夫かな」って

自分で知ろうという気になって

寝たきりの入院生活にもちょっとだけメリハリがつきました。

 

切迫早産入院(6日目)

妊娠31週3日

今日は特に何もなく。

17時~微熱。張り留め点滴の副作用。ほてりできつくなる。

晩御飯はしっかり食べられたが

その後も熱が続いてきつく、夜はぐっすり眠る。

お腹の子は元気なようで安心する。

 

切迫早産でずっと不安にかられる

思い返してみると…

切迫早産は常に早産になるかもしれない不安と、

早産になってしまったときに子どもに何か起こるのではないかという不安と

私が切迫早産で入院した影響で1歳の長男の性格がひん曲がってしまわないかという不安と…

常に不安と隣り合わせでした。

切迫早産の原因って明確なものがなくて体質だとも言われました。

自分がお腹の子のためにひたすら横になることが唯一そのときできること

その無力さに、パンパンに膨らんだ風船が徐々に萎んでいくように

自分のエネルギ―が無くなっていくようでした。

 

 

こうやってブログを書いている最中に早産で産まれるかもしれない

 

切迫早産入院(5日目)

31週2日目

今日は入院して初めてシャワーにかかる。

気になっていたべたつきや匂いがいっきに流れる。

こんなにも気持ちがいいものなのかと実感する。

点滴の差し替え日にシャワーにかかえれるらしい。

朝から採血だったが、看護士1人目、2回失敗。看護士2人目、2回失敗。

先生1人目、1回失敗で採血が恐怖に…。

先生2人目でめでたく成功。ほっとする。

これから点滴の差し替え(4日に1回)が恐怖になっていく…。

 

切迫早産入院(4日目)

切迫早産入院(4日目)妊娠31週1日

転院してきてから、毎日膣内洗浄をしている。

膣内に細菌がいるようでそれをきれいにしてもらっている。

入院して初めて息子EとパートナーYが来てくれた。

院内感染を防ぐため息子は病室内に入ることができず、

エレベーターホールで会うことに。私は病室から車いすで移動した。

 

息子Eは最初は恥ずかしそうにベビーカーにしがみついていたが、

ベビーカーから降りると忍者のものまねをしながらエレベーターホール前を

駆け回っていた。

私は会うなり声をあげて泣いてしまった。

嬉しさと突然いなくなってしまった申し訳なさとまたしばらく会えなくなってしまう寂しさと…。

1時間ほどでお腹が苦しくなってきたのでバイバイをする。

息子は泣くかな?と思ったら、無表情に「バイバイ」と言って帰っていった。

我慢しているんだろうな、我慢しすぎなければいいなと思う。

切迫早産入院(3日目)

私は切迫早産のため管理入院を2か月近くしました。

入院期間中日記を付けていました。というかつけないとあほになりそうでした。

それを多少修正してこれからブログに記していこうと思います。

 

~以下日記~

今まで通院していた産院から、NICUのある病院へ救急車で転院。

1歳の息子に会えなくなるのが一番こたえる。

食事・お手洗い以外は基本ベッドで寝ていないといけない。

そして24時間、子宮の張り留めの点滴。

これがほてり、どうきを誘発していて、全身がだるい。

お風呂もシャワーもダメ。

じめじめした季節で、しかも汗っかきの自分にとってはこたえる。

切迫早産での緊急搬送

転院先満床なり。

31週0日で子宮頚管が1.8㎝となり、管理入院となった私。

それまで通院していた産院にはNICUがなく、もしお腹の子どもが産まれてきてしまえば、手当をすることができない!

ということで転院することになりました。

「入院のときには近くの大きな病院へ転院となります。」と聞いていたので、

心構えもできていて安心していました。

 

転院手続きを取る間、

子宮張り留めの点滴ウテメリンをうち始め動悸が激しくなってきました。

 

ぼんやりとした意識の中で…

通院した今日の今日で入院になったというのは

長男にとっては何も言わずにそのままママが居なくなってしまうことであり

申し訳ないな、しばらく寂しがるのかな、泣くのかな、保育園に行けるかな

ちゃんとご飯は食べられるのかな、

あれやこれや心配事が頭をよぎりました。

けれどもうどうしようもない。

みんなに頑張ってもらうしかない。お腹の中の次男のためにも入院するしかない。

自分が不安な様子を出してしまえば、みんなが余計心配するだろうから気丈にいこう。

 

…そんなことを考えていると

看護士さん「転院先が満床でいくつかあたっています。もうちょっと時間がかかります」って…

 

え!!!ここにきて、入院しないといけない状況なのに満床で入院できないとかあるんだ!どうすんの!探せないと!

…という思いをぐっと抑えて、ひたすら横になっていました。というか

横になるしかありませんでした。

 

安心できる産院ってなんだろう

転院先がようやく決まり、ストレッチャーでそのまま救急車搬送になりました。

通院していた産院から救急車で30分の距離。

その時点では私は名前も聞いたことのない病院でした。

*とても大きな病院なのですが私が住む区外にあるので調べたこともありませんでした。

 

通院していた産院は院長と他に2人の先生が交代で診察するような

小規模なクリニックでした。そこに決めた理由

・自宅から車で10分強くらいの距離で、出産時のいざというときの安心感があること

・産後の入院時にも家族が通いやすい距離にあること

・出産時に長男(2歳)も含めて家族が立ち会えること

・全個室で産後をストレスなく自分のペースで過ごせること

・長男をそこで産んでいたので要領がわかること

などです。

 

長男も産院に到着して2時間で出産という安産だったので、

次男も安産、なんなら陣痛始まれば自宅で産まれるくらいかもしれないと

変な心配をするくらいでした。

出産は毎回違うと知ってはいたけれど

「まさか自分に入院などの事態は起きないだろう」と過信していたのですね。

 

けれど今回は「切迫早産で入院」

自分に起きてみて初めて妊娠・出産のリスクを考えるようになりました。

妊娠・出産って喜ばしいことだし、もしもの時のリスクをあえて考えない

考えるのがなんとなく不謹慎な感じもあったのかな…。

 

転院となるとどんなに大きな安心できる病院でも

それまでの先生との関係性から全く知らない先生に診てもらうことへの不安、

それまで想像していた妊娠・出産とは全く違う入院生活を送ることへの戸惑いを感じました。

 

今思い返して思う大きな病院の良さ

NICUがあり未熟児が誕生しても対応してもらえる安心感がある

・先生がたくさんいて、いつでも対応してくれる安心感がある

・自分に何かあったときに対応できる設備や先生がいて安心感がある

・入院できる環境があり安心感がある

…そう、「安心感」です。

 

小規模なクリニックが悪いといっているわけでは全くないです。

連携している大きな病院が必ずあります。

個人の希望に即した出産をできる限り叶えてくれますし、出産後の入院生活の

ご飯は美味しいし、マッサージも受けられるし、いろんなサービスありますし。

ただ、リスクを考えずに妊婦生活を送っていた私にとっては、

想定していた大きな病院が満床で入れなかったことなど、ちょっとのズレが不安になり

精神的な負担になるなぁとも思いました。

 

なので、自分にとって妊娠生活・出産において何が大切なのか、

リスクも考えて産院を選んでおくことが何よりも

妊娠生活・出産の安心になるのではないかなと思います。